「魚の、頭とか尻尾、骨周りなんかの捨てる部分をください」
「それをどうするんだい?」
「美味しいスープにしてみせます」
 アラの出汁のことを軽く説明すると、『出汁』の概念のない(なかった?)トープさんに驚かれました。
「大丈夫、ティア・モーブですでに好評を博してきましたから」
「まあ、ライラが作るんだから大丈夫だろ」
「賄いを楽しみにしていてくださいね!」
 竜王様には映えも重視で、かしらと尻尾を入れましょう。もちろん身もたくさんですよ!