「私のお願いばかり聞いていただいてすみません」
「これでライラが楽になるのならば、かまわん」
「あ、そうだ! ティア・モーブにいる間に、いろいろと新メニューを思いついたんですよ。 きっと竜王様もお気に召すと思うので、早く作りたくて帰ってきました」
「それは楽しみだな」
「はい! 張り切って明日から作りますね」
 竜王様がやっと少し笑ってくれたのを見て、私はホッとしました。交渉はどうやら成功したようです。