今日もラピスさんと一緒にきたアスターは、私たちが忙しくしている間は大人しく一人遊びをして過ごしていました。本当に健気です。
「今日のおやつはジャムサンドクッキーだよ」
「やったぁ」
 私は手が空くとすぐに、アスターを呼びに行きました。キラキラと目を輝かせています。誰もいない席につかせて、クッキーとホットミルクをテーブルに置きました。
「今日もいっぱい食べていいよ」
「わぁい! いただきます」
 すぐにクッキーを頬張り始めるアスターに、奥にいるラピスさんが優しく目を細めています。
「あんまり食べすぎたら晩御飯食べられなくなるよ!」
「だいじょうぶ」
「そうそう。おやつは背中に入るから」
「うん!」
 私の根拠なき加勢に頷くアスター。
「もうっ!」
 そう言いながら笑うラピスさん。ラピスさんも、かわいいアスターと一緒にいる方が安心するんでしょうね。時間に追われることがないからか、普段より表情が柔らかい気がします。私はそんなに忙しい身じゃないから、手が空いてる間はシッターさんになろうと思います。いや、そんなにレベルが変わらないから、シッターどころかお友達と思われてるでしょう。