6限目…
悠希：杏奈、次なに？
杏奈：次はね、体育だよ。
悠希：体育…もしかして、全員リレー？
杏奈：そうだと思う！
校庭にて…
私は、13番目で凛花ちゃんの前か。
奏多：杏奈ちゃん、何番目？
杏奈：私はね、13番目。
奏多：そうなんだ〜。
杏奈：奏多君は？
奏多：俺はアンカー。だけど、今日は練習で
やるから、本番でどっちが勝つか分か
らないように見学だって。
杏奈：えー！そうなの！？じゃあ、今日はど
うするの？
奏多：撮影係として、リレーの映像を撮影し
ます！
杏奈：いいね！フォームも確認できるね。
奏多：あっ、もうすぐ始まるよ。
杏奈：ほんとだ！じゃ、頑張ってね。
奏多：杏奈ちゃんもね！
リレー中…
もうすぐ順番が来る…！心臓が持たないよ！
今のところ、6クラスで3位。このまま保てればいいな。
悠希：杏奈、頑張れよ！
杏奈：悠希、もう走ったの？
悠希：俺は8番目だからね。
杏奈：そうなんだ。頑張る！
レーンに入らなきゃ。ドキドキする！
前の人：杏奈ちゃん！
杏奈：はい！
バトンを受け取って走り出す。うわあ、前に走ってる人は抜かせないな。とりあえず、この順位を維持しよ。
凛花ちゃんが見えてきた。
杏奈：凛花ちゃん！
笹野：ﾆﾔﾘ…
杏奈：えっ、
笹野：うわあああ！痛い！
杏奈：り、凛花ちゃん！？
人A：大丈夫？
人B：血だらけじゃん！
悠希：大丈夫か？
笹野：悠希君…痛いよぉ〜。
悠希：保健室行く？
笹野：うん、ありがとう。
杏奈：凛花ちゃん…。
大丈夫かな…？つまづいちゃったのかな。
リレーが終わった頃に凛花ちゃんが帰ってきた。痛そうだなあ。
笹野：痛たたたたた。
悠希：笹野、大丈夫か？
笹野：うん。実は、杏奈ちゃんに体当たりさ
れたんだよ〜。
悠希：え？杏奈に？
笹野：うん。もしかしたら私のこと恨んでる
のかもぉ。
悠希：杏奈、本当か？
杏奈：えっ？私そんなことしてないよ。
笹野：悠希君！杏奈ちゃんの嘘に騙されない
で。
杏奈：嘘ついてないよ。
笹野：うう、ｸﾞｽﾝ、ううう…
悠希：な、泣かないで。杏奈、そんなことし
ちゃダメでしょ。
杏奈：してないよ！信じて、悠希！
笹野：ﾆﾔｯ…
杏奈：えっ…。
悠希：とりあえず、教室戻ろ？
笹野：歩けない…悠希君、お姫様抱っこして
くれる？
悠希：…わかった。
笹野：ありがとう！
杏奈：(私、やってないのに。)
昼休み…
奏多：杏奈ちゃん、大丈夫？元気ないけど。
杏奈：奏多君。あのね、実は……
奏多：なるほど。そんなことあったんだ。
先生に呼ばれてて気づかなかったわ。
杏奈：私ね、ほんとにやってないの。
奏多：あっ、いいこと思いついた。
杏奈：？
奏多：さっき俺が撮った映像見てみよ！
杏奈：…うん。
奏多：えーっと、もうすぐ杏奈ちゃんの走順
で、その次かな。
杏奈：凛花ちゃんは私の次だよ。
奏多：OK。あっ、バトンパスのとこだ。
杏奈：ごめん、もう1回見せて。
奏多：ここかな。杏奈ちゃん、転ばせてない
じゃん！
杏奈：ちゃんと映ってた…！
奏多：よし、これを悠希と笹野に持って行こ
う。
杏奈：うん！
放課後…
奏多：悠希、笹野、今時間ある？
悠希：あるけど
笹野：うん、どうしたの？
奏多：見せたいものがあるんだ。
笹野：なんでリレーの映像？
奏多：見てればわかる。
悠希：あれ、杏奈転ばせてない…。
笹野：！！！
奏多：杏奈ちゃんは笹野を転ばせてなんか
いない。体当たりされたフリをした
んだ。
悠希：笹野…。マジかよ。
笹野：…。バレたか。
奏多：なんでそんなことしたの？
笹野：悠希君を杏奈ちゃんから引き離すた
めだけど、何か問題でも？
悠希：いやいや、問題大ありですけど。
奏多：笹野、なんで引き離す必要があるの？
笹野：…きだから…
悠希：ん？聞こえないよ。
笹野：悠希君の…ことが、好きだから…。
奏多：へえ、そんなことする人を悠希は好き
になってくれるのかな〜？
悠希：申し訳ないけど、ならないね。
笹野：…。
悠希：人を悪者にしてまでそんなことするの
はどうかと思うよ。
奏多：笹野、謝る？
笹野：…。ﾀﾀﾀｯ…ｶﾞﾗｯ
奏多：逃げられた。
悠希：反省してないね。
奏多：こりゃあまた何か杏奈ちゃんにやる
ね。
悠希：俺らで笹野のこと監視しよ。
奏多：了解。
悠希：杏奈、次なに？
杏奈：次はね、体育だよ。
悠希：体育…もしかして、全員リレー？
杏奈：そうだと思う！
校庭にて…
私は、13番目で凛花ちゃんの前か。
奏多：杏奈ちゃん、何番目？
杏奈：私はね、13番目。
奏多：そうなんだ〜。
杏奈：奏多君は？
奏多：俺はアンカー。だけど、今日は練習で
やるから、本番でどっちが勝つか分か
らないように見学だって。
杏奈：えー！そうなの！？じゃあ、今日はど
うするの？
奏多：撮影係として、リレーの映像を撮影し
ます！
杏奈：いいね！フォームも確認できるね。
奏多：あっ、もうすぐ始まるよ。
杏奈：ほんとだ！じゃ、頑張ってね。
奏多：杏奈ちゃんもね！
リレー中…
もうすぐ順番が来る…！心臓が持たないよ！
今のところ、6クラスで3位。このまま保てればいいな。
悠希：杏奈、頑張れよ！
杏奈：悠希、もう走ったの？
悠希：俺は8番目だからね。
杏奈：そうなんだ。頑張る！
レーンに入らなきゃ。ドキドキする！
前の人：杏奈ちゃん！
杏奈：はい！
バトンを受け取って走り出す。うわあ、前に走ってる人は抜かせないな。とりあえず、この順位を維持しよ。
凛花ちゃんが見えてきた。
杏奈：凛花ちゃん！
笹野：ﾆﾔﾘ…
杏奈：えっ、
笹野：うわあああ！痛い！
杏奈：り、凛花ちゃん！？
人A：大丈夫？
人B：血だらけじゃん！
悠希：大丈夫か？
笹野：悠希君…痛いよぉ〜。
悠希：保健室行く？
笹野：うん、ありがとう。
杏奈：凛花ちゃん…。
大丈夫かな…？つまづいちゃったのかな。
リレーが終わった頃に凛花ちゃんが帰ってきた。痛そうだなあ。
笹野：痛たたたたた。
悠希：笹野、大丈夫か？
笹野：うん。実は、杏奈ちゃんに体当たりさ
れたんだよ〜。
悠希：え？杏奈に？
笹野：うん。もしかしたら私のこと恨んでる
のかもぉ。
悠希：杏奈、本当か？
杏奈：えっ？私そんなことしてないよ。
笹野：悠希君！杏奈ちゃんの嘘に騙されない
で。
杏奈：嘘ついてないよ。
笹野：うう、ｸﾞｽﾝ、ううう…
悠希：な、泣かないで。杏奈、そんなことし
ちゃダメでしょ。
杏奈：してないよ！信じて、悠希！
笹野：ﾆﾔｯ…
杏奈：えっ…。
悠希：とりあえず、教室戻ろ？
笹野：歩けない…悠希君、お姫様抱っこして
くれる？
悠希：…わかった。
笹野：ありがとう！
杏奈：(私、やってないのに。)
昼休み…
奏多：杏奈ちゃん、大丈夫？元気ないけど。
杏奈：奏多君。あのね、実は……
奏多：なるほど。そんなことあったんだ。
先生に呼ばれてて気づかなかったわ。
杏奈：私ね、ほんとにやってないの。
奏多：あっ、いいこと思いついた。
杏奈：？
奏多：さっき俺が撮った映像見てみよ！
杏奈：…うん。
奏多：えーっと、もうすぐ杏奈ちゃんの走順
で、その次かな。
杏奈：凛花ちゃんは私の次だよ。
奏多：OK。あっ、バトンパスのとこだ。
杏奈：ごめん、もう1回見せて。
奏多：ここかな。杏奈ちゃん、転ばせてない
じゃん！
杏奈：ちゃんと映ってた…！
奏多：よし、これを悠希と笹野に持って行こ
う。
杏奈：うん！
放課後…
奏多：悠希、笹野、今時間ある？
悠希：あるけど
笹野：うん、どうしたの？
奏多：見せたいものがあるんだ。
笹野：なんでリレーの映像？
奏多：見てればわかる。
悠希：あれ、杏奈転ばせてない…。
笹野：！！！
奏多：杏奈ちゃんは笹野を転ばせてなんか
いない。体当たりされたフリをした
んだ。
悠希：笹野…。マジかよ。
笹野：…。バレたか。
奏多：なんでそんなことしたの？
笹野：悠希君を杏奈ちゃんから引き離すた
めだけど、何か問題でも？
悠希：いやいや、問題大ありですけど。
奏多：笹野、なんで引き離す必要があるの？
笹野：…きだから…
悠希：ん？聞こえないよ。
笹野：悠希君の…ことが、好きだから…。
奏多：へえ、そんなことする人を悠希は好き
になってくれるのかな〜？
悠希：申し訳ないけど、ならないね。
笹野：…。
悠希：人を悪者にしてまでそんなことするの
はどうかと思うよ。
奏多：笹野、謝る？
笹野：…。ﾀﾀﾀｯ…ｶﾞﾗｯ
奏多：逃げられた。
悠希：反省してないね。
奏多：こりゃあまた何か杏奈ちゃんにやる
ね。
悠希：俺らで笹野のこと監視しよ。
奏多：了解。
