朝5時半、軽く支度を整えて、紅幸くんを見送る。
「あとでね」と抱きしめられてキスを落とされる。
おきな「またあとで」
玄関の扉を閉めて、もう一眠りしようと部屋に帰る途中、リビングに紅幸くんの昨日のイヤホンがあることに気づいて、学校で返そうと部屋にもちあがる。
ひとりで寝るのに十分なサイズのベットなのに、寂しくなる。
おきな「…寂しいなんて言ったら…だめだよね」
静かに目を閉じる。