紅幸くんは手を絡ませてくる。
私も絡みかえす。
紅幸「さっき、抱きしめてごめん」
おきな「ううん、嫌じゃなかったよ」
恥じらいもあったが静かに言った。
紅幸「もう1回してもいい…かな?」
紅幸くんの方を振り向いて、こっちを見てる目が合う。
コクリと頷いてゆっくりと絡めた指を解いて背中に回される。
座っているから少し体勢が変になるが私も抱きしめ返す。
おきな「っひゃ…」
急に持ち上げられて膝の上に跨ぐ形で抱きしめられる。
私は女子の間では身長は中ぐらいでそれでも155cm。
それに対して紅幸くんは185cm。膝に乗っても少し上をむくと目が合う。
目が合って惹かれ合うようにキスをした。
1度だけじゃなく何度も長く。
もう一度持ち上げられて、ソファに押し倒されて、紅幸くんが上に跨る形になる。
おきな「ん…」
紅幸「…こんなこと許しちゃダメだろ」
おきな「それは。こっちのセリフだよ…ん」
口を塞がれて指も絡まる。クネクネ動きたくなる腰は紅幸くんの足で固定される。
おきな「…はぁ…ん…」
紅幸「ごめん…理性切れそう」
おきな「…さすがにダメだよ…でも…今は無性に紅幸くんがほしい」
いけないことだと分かっていても、紅幸くんを今だけ私で埋めたかった。
紅幸「…!!」
紅幸くんは顔を赤らめながらも「本当にいいの?」と聞く。
おきな「今だけ…今だけ私だけの紅幸くんがほしい」
涙を貯めて振り絞る。
紅幸「俺も…今だけは…なにもかも無くしてでもおきなを俺でいっぱいにしたいし、俺もおきなで満たされたい」
コクリと頷き彼に沈んでいく。