「なるほど、そういうことですか」

「無理を承知で頼む」


部長は少し考えていた。

どうか、引き受けないでください。

こんな無謀なこと。


と、願っていたが部長の一言で儚く散ってしまった。


「わかりました、引き受けます」

嘘ー!!引き受けるの?

こんなこと、普通引き受ける?


「部長!」

「なんだ」

「なんで簡単に引き受けるんですか!」


部長は、ふっと鼻で笑ったあとまたパパに話しかけていた。


「その代わりとはなんですが、相原とのお付き合いを認めていただけないでしょうか?」

え?部長…?


「いや、元から認めているんだが」

と、不思議そうな顔をするパパ。


………は?

だったら、さっきの態度は一体なんだったの!


「そうでしたか。ありがとうございます」

認めて貰えてるのは嬉しいけれども…なんか複雑な気持ちだ。