ただ走り続けた。

(どこまでいくんだ?)

パンパンッ ドドドド

(何で戦争なんか…)

パンッ!

音がした方を見るとリヒトに向けて発砲されているのに気付いた。

「危ない!!!!」

俺は、咄嗟にリヒトを抱え込み、地面にダイブした。
そのまま林の中に滑り込んだ。

ドゴッッ!

鉛の玉は正面にあった木に当たり、凹んでいた。