ポエム集2「乱れ舞う桜」

「手のひらに小さな光」

君のための相槌も上手くなったのかな
少しだけ緊張の解れた朝の一人影

また風に何かを期待しながらいつもの事
朝の匂いに緊張しながら家に戻っている

何も無かったらこのまま桜を
踏切で引っかかったら回れ右

よく喋れなかった今までよりも
うまく行ったときの方が不安で

何も知らなかったよ君のこと
あんな風に泣くなんて

たった一粒の雫がこそばゆかった
左手に光を感じている

必死になっても君
必死になっても僕

そんな風に言われたら
どういう風にするのか

戸惑って出てきちゃった

だからまた戻るよ

桜吹雪から君を守る
色が抜けた道の上で