白い頬。

翌日から、彼女は休み時間や放課後の時間には理科室を訪れる様になった。


ぼくに会う為だと思う。

それは、きっと自惚れでは無い。


ぼくに会いに来る時の彼女は、いつも美しい表情をしているから。


__「おはよう。コッカ君」


ぼくは、あの日から、一度も、彼女の白い頬を見ていない。



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