理科室を去る彼女の後ろ姿を見つめながら、ぼくは思い出そうとしていた。


彼女に惹かれ始めたのは、いつだったか……。

はっきりとは覚えていない。


けれど、惹かれた切っ掛けは現在でも覚えている。


彼女の、白い頬。


……あの日から、ぼくは彼女に惹かれ続けている。