白い頬。

「い、いいわ。言わなくて……いいから」

「……そう、分かったよ。きみが、そう言うなら」


コッカ君は落胆した様な声色で言う。


「あなたから、そういった話を聞いてしまうのは何だか気恥ずかしいと……そう思っただけ」


コッカ君は驚き、次いで、笑みを零す。


「だから、あなたの中だけに留(とど)めて頂戴。誰にも言わないでくれるかしら」

「分かった。きみの言う通り、そうするよ。だから安心していいよ」


わたしは、コッカ君の頬に指を寄せる。