「見つけたなの!」
「キャッ──リコちゃん!?」
逃げる時はぐれたと思ったら、すぐ耳元からリコちゃんの声。
「どこに行ってたの」
「春音お兄ちゃんを見つけたなの」
「探してくれてたの? それで、どこにいたの?」
「職員室なの」
「そうか。あそこなら広くて先生たちの大きい机がたくさんあるし、一階だから窓からも外へ逃げられる」
「隠れやすくて逃げやすい場所ってわけね」
「そういうことだな」
「それで、どうやって助けるの?」
「そうだな……。犯人は女の人だったから、おれが囮になれば案外簡単にいきそうだな」
確かに、さっきもオモチャのゴキブリで腰を抜かしてたし、蓮の運動神経ならうまくいきそうよね。
「みんな異議なしだな」
「うん」
「はいなの」
「それじゃあ、最終作戦開始だ」
あたしたちは作戦を決めると、それぞれ静かに走り出した。


