「開いたなの」
「すごいリコちゃん! 流石学校の座敷童子!」
「リコは学校の中ならどこへでも行けるの」
「でかしたぞ、リコ」
誉められるとリコちゃんは下駄箱の間を嬉しそうにフワフワ泳ぐ。
分かるな~。誉められるのって嬉しいもんね。
「さて、進入は成功したけど、問題はここからだな」
「春音くんとことりちゃんの居場所よね」
学校は広いから、どこにいるのか考えなきゃ。はじから探してたら時間がなくなっちゃうし。
「どこにいると思う?」
「見つかりにくくて逃げだしやすい所かな」
「なによそれ。なぞなぞ?」
「隠れているんだから目に付かない場所にいるはずだろ。だからと言ってもしも見つかった場合は、すぐに外に逃げられる場所ってことだよ」
「へえ~、やっぱりなぞなぞじゃない」
その時──。
「みーつけた」
突然、背後に人の気配。
もしかして、犯人!
「入ってくるのが丸見えだったわよ」
「だ、誰!」
パッと振り向くと、そこには真っ黒なスーツにサングラスの人が立っていた。
春音くんたちを誘拐した黒ずくめの犯人だ。


