「春音とことりを連れ去った車だ」
「なんだと!」
後部座席にはチラット春音くんとことりちゃんの姿も見えた。
車が走り出すと、今度は外に繋がる門が自動で開き始める。
「まずいよ、逃げられちゃう」
「おい、お前たち、いったいなんの話を──」
「ああ、ええと、と、とにかくあたしたち急いでるんで!」
「悪い、大悟さん」
大悟さんはまだ吐いていた四つん這いから立ち上がってないけど、仕方ないわよね。ごめんなさい。
それよりも、
「蓮、GPSは?」
「ちゃんと点いてる。それに春音の言っていた通りなら最後は決まっているはずだ」
そうだった!
作戦その2【犯人をうまく誘導する】。
あたしたちが居場所を突き止めたら、逃げる犯人を春音くんがとある場所へうまく行かせるって言ってたんだった。
どうやってやるのかは聞かなかったけど、頭の良い春音くんならきっと出来るはず。
あたしたちは家を飛び出して、暗がりに消えていく車を追いかけていた。


