放課後TLクラブ



※※※
 

「おい、静かに歩けよ」


「うん。……でも、暗いね」


「そりゃあ夜中だからな」


今は夜の十二時。

朝学校へ行ったばかりなのに、もう真夜中。

それはもちろんタイムリープをしたからで、向かった先は春音くんとことりちゃんが捕まっている場所。
大きな白亜の家の前で、あたしと蓮は立ち止まった。


「ねえ、本当にここなの?」


「ああ、確かに変だけど、GPSはここを指してる」


「でも、ここって……」


「ことりの家だな」


そうなの。なんでかは分からないけど、蓮の言う通り、春音くんのスマホはことりちゃんの家にあるの。スマホ画面の地図上の点は、間違いなくここを指しているから。


ということは、誘拐された二人はここにいるってことになっちゃうの。


「どういうこと?」


「おれが分かるわけないだろ。でも、まあすぐに分かるさ」


蓮は軽くジャンプすると、自分の身長の二倍ぐらいある塀をひょいっと上って、内側から門の横にある小さな扉を開けてくれる。

相変わらずすごい運動神経よね。


「蓮って、本当は忍者かなにか?」


「そんなわけないだろ。さあ、行くぞ」


「おじゃましま~す」


綺麗な芝生の庭を横切って、そっと玄関に着く。


「どうやって中に入るの?」


「窓とか裏口とか手当たり次第に開いてる所を探すか──って」


ガチャリ。


「あ、開いちゃった」