って、おどろいたけど、それってなに?
「座敷童子って妖怪じゃなかったか」
「よ、妖怪!? こんなにカワイイのに?」
「確か、良い妖怪じゃなかったかな。とりついた家を幸せにするとか」
「そ、そうなの。それじゃあ恐いことしたりとか悪いこととかはしないの?」
「たぶん……」
あたしと蓮はゆっくり向き直ってじっくりとリコちゃんを見る。
髪は長くてサラサラで、顔は小さいのに瞳がすっごく大きくてお人形さんみたい。
「カ、カワイイ!」
「まあ、悪いやつには見えないな」
「お姉ちゃんとお兄ちゃんは、今日から6年生のあみちゃんと蓮くんなの」
「そ、そうだけど」
「どうして知ってるの?」
「リコは、この浦之夢小学校の中のことならなんでも知ってるの。だってリコは学校の座敷童子だもん」
そ、そういうものなの?
よく分からないけど、でもおそってきたりはしないし、蓮の言う通り悪い子じゃなさそうなのは確かよね。
「リコはこれからあみお姉ちゃんと蓮お兄ちゃんに大事なお話があるから一緒に着いて来てほしいなの」
「ど、どこに?」