「ど、どうしたの?」
「ごめんなさい。あみちゃん。でも、さっき警察が来るって言ってましたよね。警察が来たら大悟さんが……」
「大悟……さん? って誰?」
「さっきの大柄な男の人です」
「大柄な、ってクマ男!? 誘拐犯!?」
「大悟さんは誘拐犯じゃありません!」
「え? ……なにを言って」
「大悟さんは探偵です」
え? え? え?
誘拐犯のはずのクマ男が探偵?
探偵って事件を推理して解決する人よね。
なにがどうしてどうなってるの?
「じゃ、じゃあ、ことりちゃんを誘拐しようとしてる犯人は?」
「犯人?」
「そう! 犯人よ。いるはずなのよ絶対に」
「え?」
あっ! しまった~。よけいなこと言っちゃった。
ことりちゃんが毎日誘拐されてるのを知っているのはタイムリープしてるあたしたちだけだった。
けど、ことりちゃんはなんか困った顔をしだした。
「そ、それは……」
「それは?」
「……わたしなんです」
「──へ?」
「わたしがわたしを誘拐するんです!」


