グルグルグルグル。

目が回る。

グールグルグルグルグル。

……。

グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル。


「……みんな……大丈夫か」


「ぼくはなんとか。あみは」


「……う~、ちょっと気持ち悪い。けど平気」


あたしは床にちょっと屈んで深呼吸をした。遠足で乗ったバスに酔った感じなのよね。

え? なにをしているのかって。

あの後、早速活動をすることになったの。
TLクラブのメンバーになったあたし、蓮、春音くんの三人は人助けをするためにタイムリープをしたの。

学校の座敷童子であるリコちゃんが力を使うと光り出して、それに触ってるだけで過去に行けるって言われたんだけど、リコちゃんに触れた瞬間目の前がのびたりちぢんだりして結構大変だったのよ。


「ほら、あみ」


「立てる?」


蓮と春音くんが、座り込んでいたあたしの手を引いて起こしてくれる。

ここはTLクラブの小さな教室。時計を見るとお昼の12時。
放課後の教室からお昼に戻ったみたい。

本当に過去に来れるんだ。すごい。