Ice Boy*モテ姫との恋*

「俺は…小3の時に父が死んでから…家以外では素を出さなくなったんだ。

だから…冷たい俺なんて偽りの姿。

本当の俺は…」


言葉につまった。


本当の姿って…明るい?


笑い上戸?


なんて言えばいいんだ…?


「明るいよ。俺なんかよりずっと明るくて…優しくて…たぶんみんなの今までの昂平のイメージと真逆…かな!」


琉威…。


ありがとな…。


でも…


「美化しすぎだって…///」


照れるっつーの。


「そうなんだ…あたしたち、誤解してたんだね…」


誤解なんかじゃない。


だって、みんなの前ではずっと冷たかったんだから。