---小学生---
少し心も成長し、お互いに大好きっとかって、言えなくなってきたお年頃。
でも、言わないだけで、ずっと好きだった。
二人で公園に遊びに行ったりとかは、続いてたけど、前ほど距離が近くなくなってしまった。
でも、それでも周りからしたら、私達の距離はとても近くうつっていたみたい。
学校が終わり、下校する時、
「麻衣ちゃん!今日遊べるー?」
同じクラスの女の子に遊びに誘われて。嬉しかったけど、今日はゆっくんと遊ぶ日だった。
「今日はゆっくんと遊ぶからごめんねっ」
申し訳ない気持ちと残念な気持ちはあったけど、ゆっくんと遊ぶのはすごく楽しみなのだ。
「そっかぁ、仲良しだねっ」
「うんっ!」
仲良しだね、と言われて、嬉しくなった私は大きな声で言った。
それを聞いていたクラスの男子に、
「え〜、もしかしてデートかよぉ〜?」
と、からかわれてしまった。
「ち、違うもん!」
「顔真っ赤だぞ〜?もしかして、好きなんだろ〜?」
「違う!」
「麻衣は悠が好きでーすっ」
「やめて!違う!」
「正直になれよ〜、悠の事が好きなんだろ〜」
この頃の男子はそういう話が好きで、からかうのをやめてくれなかった。