いよいよ今日から、高校2年生です!


えぇっと、
私のクラスは・・・・・・

2年5組
しかも、・・・・・・



「あぁ〜っ!
 ひーくんと風くんが一緒だ〜!」



嬉しくて、
つい大きな声出ちゃった・・・・・・

うぅ〜、
みんなの視線が集まってるよ・・・・・・

恥ずかしい・・・・・・



と、そこへ


「おはよう、彩
 朝から元気だな。今年もよろしくな」

「それ、
 うるさいの間違いじゃないのか、陽太
 それよりおはよう、彩」

「うん、おはよう
 ひーくん、風くん」



3人で話しながら歩いていると
すぐに教室に着いてしまった・・・!




ーそしてHR




「えぇー、早速ですが席替えしまーす」

「「「「「「えぇー」」」」」」

「あっ、これ遠足の班決め兼ねてるんで
  ヨロシク☆」



ちょっと・・・・・・
先生軽すぎない?

あぁ〜・・・・・・

先生行っちゃった・・・・・・


多分みんなも困って・・・・・・
ない!?



それどころかひーくんと風くんのところだけ
人だかりできてない!?



わぁー
2人とも笑顔がひきつってるよー💦💦

2人とも困ってる、よね……?

助けてあげなきゃ!



そう思って席を立つと


「ねぇ、俺らと一緒の班ならない?
 前から彩ちゃんと話してみたかったんだよね」

「俺らの班、まだ女子空いてるからさ
 ねぇ、いいよね?」

「えぇっと、あの、その、・・・・・・」


どう誘いを断ろうか考えていたら
いつのまにか、隣に双子が立っていた



「ねぇ、彩が困ってんだけど
 見ててわかんないわけ?
 てか、気安く彩に触んなよ」


「ごめんね
 彩は僕達の班なんだ
 だから、もう男子枠埋まってるんだよ
 風冬の口悪いけどそういうことだから
 もう辞めてくれないかな?こういうこと」

不機嫌オーラ丸出しの風冬と
笑顔なのに目が笑ってない陽太

そんな2人に声をかけられて話しかけてきた2人組の男子は
一目散にどこかに行ってしまった


あぁちょっと可哀想なことになっちゃった

でも、2人の前でだから仕方ない、よね


とりあえず、助けてくれた2人にお礼をいう


「ありがとう。ひーくん、風くん」


ほっとしたら足の力が抜けて
バランスを崩した


「おおっと
 大丈夫? 彩」

「貧血か?
 あんまり無理すんなよ
 俺らが親父達に怒られんだろ?」


2人で支えてくれたうえ、心配性な陽太と風冬に
少し赤くなりながらお礼を言った


「ひーくんも、風くんもありがとう
 足の力抜けただけだから、
 大丈夫だよ?」


それより、同じ班の女子誰だろう


そのことの方が気になって2人に聞いてみると
2人揃って首を横に振った


「えぇ!?
 いないの〜!?」


びっくりしてつい、大きな声出ちゃった


あわわわわ
みんな見てる・・・・・・
は、恥ずかしい・・・・・・


「えぇっと、そういうことじゃなくてね
 彩の好きな子にしようかと思ってさ」

「あ、あぁ
 だから、その、もう1人は彩が決めてくれ
 そうしてくれると助かる」


なぁんだ〜
そういう意味だったんだ


その言葉を聞いて安心すると、
今度は本当に視界が揺れた


「大丈夫か、彩」

「おーい
 聞こえてるか、彩」


そんな声をききながら
私の意識は遠のいていった