校長になってから、数年が経った。


「……ジョージ君」


アマリリスちゃんは珍しく浮かない表情をしている。


「何だい」


アマリリスちゃんは浮かない表情のまま、唇を開く。


「近々、この学校は廃校になるそうね」


アマリリスちゃんは続けて言葉を紡ぐ。


「最近、生徒達が話しているのよ」


その姿を、ぼくは、ただ黙って見つめ続けている。