線香花火

「お前がどうしてもって言うなら、いつでも面倒見てやってもいいけどな!」


武の上から目線に、なにそれ!と思わず吹き出して笑い合う。




「おーーーい!お二人さんそんな所でなにイチャイチャしてんだよ!」

「置いてくぞー!」

ずっと先の方からのぼるくん達の声が聞こえる。

「ち、ちげーよ!」

「待ってよー!」

私達ははっとしてみんなの方を見つめた。

いつのまにか辺りの人気も疎らになり
屋台の灯りも消えてきていた。