***
「ユウヒさん、大丈夫でしたか?」
舞台袖に引っ込んだ俺にマネージャーが駆け寄る。
「……なんともない。それよりあの男、どこにいる?」
「あの男って、さっきの乱入者ですか? 警備員が連れて行ったので今頃はスタジオの外じゃないでしょうか」
「楽屋に連れてきてもらって。話しがしたい」
「はい? なにをいってるんですか。正気ですか」
マネージャーは目を丸くして驚いている。無理もない。ステージに駆け寄って大声を出すようなおかしな男に会いたいと言っているんだから当然か。
「大丈夫だよ。秋山だから」
「秋山、って前任の秋山さんですか?」
「そうだ。一発殴ってやらないと気が済まない」
番組はコマーシャルを挟んで他の出演者が繋いれくれたようでプロデューサーからは「最後に出番を変更した」そう告げられた。
約三十分後だそうだ。時間的には十分だ。
「ひさしぶりだな、秋山」
警備員に両脇を固められた秋山は、力なくうなだれている。
「ユウヒさん、大丈夫でしたか?」
舞台袖に引っ込んだ俺にマネージャーが駆け寄る。
「……なんともない。それよりあの男、どこにいる?」
「あの男って、さっきの乱入者ですか? 警備員が連れて行ったので今頃はスタジオの外じゃないでしょうか」
「楽屋に連れてきてもらって。話しがしたい」
「はい? なにをいってるんですか。正気ですか」
マネージャーは目を丸くして驚いている。無理もない。ステージに駆け寄って大声を出すようなおかしな男に会いたいと言っているんだから当然か。
「大丈夫だよ。秋山だから」
「秋山、って前任の秋山さんですか?」
「そうだ。一発殴ってやらないと気が済まない」
番組はコマーシャルを挟んで他の出演者が繋いれくれたようでプロデューサーからは「最後に出番を変更した」そう告げられた。
約三十分後だそうだ。時間的には十分だ。
「ひさしぶりだな、秋山」
警備員に両脇を固められた秋山は、力なくうなだれている。



