「本当に、それだけは慣れません!!」


そう、言いながら紗理奈がアイスコーヒーを運んできてくれた。


「サンキュー。」


紗理奈と暮らし始めて、半年が経った。


紗理奈は、同棲していた男にDVを受けていた。


それを抜け出した紗理奈は今、俺と暮らしている。


笑顔が増え、俺の母さんがオーナーをしている料亭での仕事にも慣れ、毎日楽しそうだ。


俺の母さんは、逃亡癖があり通信販売の会社の社長と、商店街の裏のネオン街の店のオーナーを勤めている。


それに関わらず不定期に逃亡を繰り返し、俺が社長代理を勤める。


紗理奈とは仲が良く、最近逃亡する時は俺ではなく、紗理奈に言付けして行く。