「……どうして、見た目の違う僕を見ても……僕から、離れないの」

「……難しい質問ですね」

その言葉に、真白は横目で玄を見る。玄は、ふっと笑った。

「見た目が違っても、1人の人間だからですよ」

「……そう」

真白はそう返すと、前を見る。玄と出会ってから、真白は何もかも分からなくなってしまっていた。

「……僕は……見た目が違うからって、ずっといじめられてきた……助けてくれた、友達にも……裏切られた…………」

いつもよりも小さな声で、真白は言う。玄は、真白の言葉に耳を傾けた。

「僕は……何も、分からない……生きてる意味も、どうやって生きていけばいいのかも……」

それを聞いた玄は、微笑む。

「……僕は、自分の生きる意味を探すために生きてるんです。いつか、見つかる日が来ますよ……それに……人生に、正解なんてないんです」

「……本当に、見つかるのかな……」

そう言って、真白は空を見上げた。

「きっと見つかりますよ。僕と一緒に探しましょう」

真白と同じように、玄は空を見上げる。玄は、そう言って空に向かって微笑んだ。