胸が痛む度に、俯く度に、
どうか、どうか僕から離れないで と呟く僕を
優しく微笑んで見つめるだけの君。

手に入らないものに恋をしてしまったんだ。
月も、星も、君だってそうで。


きっと君が見ている世界に僕なんて居なくて、そのまま僕のことなんて忘れてしまえばいい


こんなこと、本当は言いたくないのに
君に縋り付くなんて出来やしないのに
僕はまだこの気持ちを、捨てられないみたい。


 Fin.