「お互い、いろいろあって忙しいし、だから、……」 もう次に来る言葉がどんなものかなんて分かりきってるのに。 頑なにそれを認めたくない自分がいる。 「…もう、恋人、やめにしようか、…」 その言葉が死刑宣告のように思えた。 それでも、これが最後だからと 気持ちを殺して口を開く。 「……うん、今まで縛ってごめん、」 「私こそごめんね、ありがとう、」 哀しそうに微笑みながらそう呟いて、夕闇に飲まれていく君の背中を正視する。 最後まで優しいんだね、君は。