こころがおもい

なんでだろう?疲れちゃったのかな?

寝返りを何度もうつ

--眠れない

疲れてるはずなのに

眠りたい

--違う。逃げたいんだ
この苦しい現実から

もがいても、もがいても
変わらないモノから

カーテンの隙間から除く夜空の色が変わってゆく。
否応なしに朝はくる

「・・・・・・はぁ」

ため息一つすら億劫。
それでも、起き上がらなきゃ
前をむかなきゃと、精一杯の強がりで己を奮い立たせる。

--立ち上がる時は誰もが独りなんだ

やがて、朝日は昇る。
(また一日が始まる)

「もう嫌だ!」

なんて言えたなら、なにか変わるかな?
首を横に振る。
--ううん。きっと後悔する

この問答を何度してきただろう?
これから何度、繰り返すのだろう?

(大丈夫。まだ、あとちょっと)


深呼吸を一つ。
玄関のドアを開ける

--あぁ朝日が、眩しい
一瞬、目を眩ませる。

恨めしいような。
それでも、どこか背を押されているような・・・・・・。

不思議な思いが交錯する。

--空は快晴
--心は曇天

変わらない現実に、ギュッと唇を噛み締めて足を一歩踏みだした。

心のすみっこで願う
--この一歩が、今歩いている道が、少しでも幸せに繋がっていますように

(どうせ無理だろうけど・・・・・・)
臆病なもうひとつの心が嘲笑う。

--心は真っ暗
それでも日々、朝はやってくる