マリアが振り返ると、剣のつかを握っていたアルフレッドの表情が引きつった。
「ま、マリアヴェーラ……」
「卒業パーティー以来ですわね、アルフレッド王子殿下。お元気そうで何よりですわ。プリシラ様ともいっそう打ち解けていらっしゃるご様子で安心いたしました」
微笑みかけると、プリシラはアルフレッドの腕にしがみついた。まるでマリアが大剣を振り回して脅しているかのようだ。
高嶺の花扱いには慣れたものだが、そんなに怯えられたら傷ついてしまう。
傷つくと言いながら、冷たく笑えるのがマリアの『高嶺の花』たる由縁だが。
「ま、マリアヴェーラ……」
「卒業パーティー以来ですわね、アルフレッド王子殿下。お元気そうで何よりですわ。プリシラ様ともいっそう打ち解けていらっしゃるご様子で安心いたしました」
微笑みかけると、プリシラはアルフレッドの腕にしがみついた。まるでマリアが大剣を振り回して脅しているかのようだ。
高嶺の花扱いには慣れたものだが、そんなに怯えられたら傷ついてしまう。
傷つくと言いながら、冷たく笑えるのがマリアの『高嶺の花』たる由縁だが。



