国王と王妃は顔を見合わせた。
アルフレッドはびっくりした顔で、レイノルドは険しい顔でネリネを見つめる。
「ち、ちょっと、言った通りってなによ!」
「わたくしも、少しばかり預言をしてみたのです。『マリアヴェーラ・ジステッドは、婚約披露パーティーに乱入した聖女にずぶ濡れにされる』と」
「そんなの預言でも何でもないわ! あんたは言ったことを実現にするために、わざとあたしを怒らせて預言の通りになる状況を作り出したのよ!! ここは噴水もあるし、みんながグラスを持ってる。貴族の目があって殴り合いはできないんだから、水か酒か何かを掛けられて濡らされるに決まってるわ!! こんな仕掛けなら、あたしにだって簡単にできるわよ!!」
ぽろっと漏らされた本音に、マリアはしてやったりと目を細めた。
「自分でもできる。確かにそうおっしゃったわね?」
マリアが目配せすると、木陰に控えていたヘンリーが、丸眼鏡をかけたレイノルドの側近を連れてきた。
荒縄でグルグル巻きにされた彼は、強く蹴られて壇の下に転がされる。
ヘンリーは、縄の先を握ったまま、壇上に向かって騎士の礼をした。
「申し上げます。この男は第二王子殿下の側近です。間者として、殿下やジステッド公爵令嬢の様子を聖女に知らせ、お二人の印象が悪くなるような状況に追い込んでおりました」
「言いがかりよ。あたしはそいつと何の関係もないわ! 間者みたいな動きをしていたのは、他国のスパイとか何かだからよ。さっさと連れて行って処刑してしまいなさい!」
「処刑!? 何を言うんだ、ネリネ!!」
側近は、必死に体をよじって訴える。
「君が言うことを聞いたら結婚してあげるって言うから、苦労して王子の側近まで上り詰めたんだぞ。預言のたびに根回しをしてきたのも僕だ!!」
「だ、黙りなさい!」
アルフレッドはびっくりした顔で、レイノルドは険しい顔でネリネを見つめる。
「ち、ちょっと、言った通りってなによ!」
「わたくしも、少しばかり預言をしてみたのです。『マリアヴェーラ・ジステッドは、婚約披露パーティーに乱入した聖女にずぶ濡れにされる』と」
「そんなの預言でも何でもないわ! あんたは言ったことを実現にするために、わざとあたしを怒らせて預言の通りになる状況を作り出したのよ!! ここは噴水もあるし、みんながグラスを持ってる。貴族の目があって殴り合いはできないんだから、水か酒か何かを掛けられて濡らされるに決まってるわ!! こんな仕掛けなら、あたしにだって簡単にできるわよ!!」
ぽろっと漏らされた本音に、マリアはしてやったりと目を細めた。
「自分でもできる。確かにそうおっしゃったわね?」
マリアが目配せすると、木陰に控えていたヘンリーが、丸眼鏡をかけたレイノルドの側近を連れてきた。
荒縄でグルグル巻きにされた彼は、強く蹴られて壇の下に転がされる。
ヘンリーは、縄の先を握ったまま、壇上に向かって騎士の礼をした。
「申し上げます。この男は第二王子殿下の側近です。間者として、殿下やジステッド公爵令嬢の様子を聖女に知らせ、お二人の印象が悪くなるような状況に追い込んでおりました」
「言いがかりよ。あたしはそいつと何の関係もないわ! 間者みたいな動きをしていたのは、他国のスパイとか何かだからよ。さっさと連れて行って処刑してしまいなさい!」
「処刑!? 何を言うんだ、ネリネ!!」
側近は、必死に体をよじって訴える。
「君が言うことを聞いたら結婚してあげるって言うから、苦労して王子の側近まで上り詰めたんだぞ。預言のたびに根回しをしてきたのも僕だ!!」
「だ、黙りなさい!」



