水を張ったボウルが準備されていたので、タオルを絞って額の汗を拭くと、レイノルドの目蓋が開いた。
うるんだ瞳は、右に左に動いて、マリアを見つける。
「あんた……」
「お見舞いにうかがいましたの」
「そうか……。夢のなかで、あんたと婚約パーティーに出ていた……」
レイノルドは、ぼんやりした様子で、タオルを握ったマリアの手に頬をすり寄せる。
「クマのぬいぐるみと、カラフルな風船と、でっかいチュロスで飾られた会場で……国王やネリネたちから祝福されて……」
「幸せな夢をご覧になっていたのですね」
夢のなかの二人は、現実の自分たちとは真逆だ。
聖女の預言によって、第二王子とジステッド公爵令嬢の婚約は、手放しでは祝えないものへと変わってしまった。
うるんだ瞳は、右に左に動いて、マリアを見つける。
「あんた……」
「お見舞いにうかがいましたの」
「そうか……。夢のなかで、あんたと婚約パーティーに出ていた……」
レイノルドは、ぼんやりした様子で、タオルを握ったマリアの手に頬をすり寄せる。
「クマのぬいぐるみと、カラフルな風船と、でっかいチュロスで飾られた会場で……国王やネリネたちから祝福されて……」
「幸せな夢をご覧になっていたのですね」
夢のなかの二人は、現実の自分たちとは真逆だ。
聖女の預言によって、第二王子とジステッド公爵令嬢の婚約は、手放しでは祝えないものへと変わってしまった。



