そう言って、ネリネはメインルームを飛び出していく。
 令嬢は騒然とするが、嫌がらせの原因が分かったマリアは清々した。

「やはり、ネリネ様がわたくしに悪評を立てたのは、レイノルド様との関係を妨害するためでしたのね」