確認するよりも早く、翔飛が私を抱きしめた。
突然のことすぎて、心臓がドキドキして、今の状況についていけない。
え、わたし今、翔飛に抱きしめられてる!?
しかも、ドキドキしてるのは私だけだと思ったのに、翔飛の心臓も同じくらい速くて、
その事実に二重の意味でびっくりする。
「なんで泣いてるのかは分かんないけど、泣きたい時は泣いていいんだよ」
そのひとことに、今まで固く鍵を掛けていた扉が、カチャって音を立てて開くのが分かった。
閉じ込めていた好きの気持ちが止めどなく溢れる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…