「天然無自覚美少女」

て、天然無自覚美少女?誰だそれ?

そんな子が翔飛の知り合いにいたということに驚いたと同時に、

本命が私じゃないことがわかって、また胸がチクッとする。

自分から振っておいて、でももしかしたら、って期待していた自分に嫌気がさした。

(自意識過剰じゃん、今更なに、貴方は人を不幸にするの。
それなのにまた一緒にいたいとか思ってんの?ばっかじゃない?w)

頭の中で、冷静な自分がそう囁いて嘲笑(あざわら)ってくる。

分かってるよ、そんなこと…


「えー誰?そんな子いる!?この学校?」

「そーだよ。普通コースの3組で、陽菜も長谷川も絶対知ってる」

普通コースの3組で、私たちも知ってる人で美少女って…

それもうほぼ確定じゃない?