と、そこでレイが真剣な顔をする。
『奈月さ。さっきのが本音?』
「……」
まっすぐにこちらを見つめるレイに、私は笑みを隠し、こくんと頷いた。
「……そうだよ」
頷いて、それから目を伏せた。
「私は……いじめがしんどいわけじゃなかった。両親に心配してほしくて、かまってほしかっただけなんだ」
『そっか……』
私がそう呟くと、レイはしばらく考え込んで、それからあの温かい手で私の頭を撫でた。
『奈月が素直に言うなんて、偉い偉い』
「……」
しばらくよしよしと撫でられたままになっていたけど、あまりにも長い時間を撫でられていたものだから、レイの手をさっさとはらってしまう。
風をかくような感覚の後、レイは少し笑って手を離した。
「レイ、撫でるの長い! っていうか子ども扱いしないで」
『え~? そんなこと言って、撫でられるの嬉しいくせに~』
「うるさい」
そう茶化されて、私は睨んだ。
少しギャグのような会話を繰り返した後、観覧車一周まわり終わって、私とレイはそろってゴンドラから降りた。
にこやかな笑みのキャストさんに見送られ、レイと揃って歩き出す。
『どうする? 瞬間移動で帰る?』
「……いや。歩いて帰ろう」
レイの言葉に少し考えて、それからフルフルと首を振った。
「……ねぇ、レイ」
『ん?』
小さく呼びかけると、レイは横目でこちらを見た。


