死にたがりな君と、恋をはじめる


このドリームランドのマスコットキャラクターなのかな。






かわいいロリータ風の、フリルたっぷりの服を着た、ウサギや、紳士服を着たクマやらが、園内のあちこちで風船を配っている。








「うわぁっ、かわいい……っ」






本当にメルヘンな世界だ……っ!









遊園地に来たのなんて、生まれて初めてで、柄にもなく、はしゃいでしまう。





目をキラキラっと輝かせてしまうと、レイは苦笑した。







『奈月はしゃぎすぎでしょ。そんなに遊園地これたのうれしかったの?』


「え、あ。うんっ。めちゃくちゃうれしい」






珍しく素直に頷いた私に、レイは驚いたような顔でぱちぱちと目を瞬かせた。






それから、こちらの目をじっと見つめてくる。






『……じゃあ、もう自殺はしない?』


「あ……」






静かにそう問いかけられて、私は急に現実に引き戻されたような錯覚を受ける。







そうだ……私は、自殺しようとして、レイが昨日自殺を止めてくれなかったら、今の楽しい時間はなかったんだ。








それに、私がここに来たのは、ただ単に楽しむためじゃない。







レイの言葉の真意を知るためだ。