死にたがりな君と、恋をはじめる


すると、その針が示していたのは、もうとっくに授業が終わっている時間で。





私は慌てて、ベッドから起き上がった。








やばい……荷物取りに行かなきゃだけど、教室のカギ開いてるかな……。




先に職員室に行って、カギを借りてきたほうがいいか。






そんなことを考えつつ、制服のしわを軽く伸ばしていると、

ガラッと保健室の扉が開いて、誰かが入ってきた。







……先生、かな。


カーテンを恐る恐る開けると、そこには……。







「……あれっ、佐川ちゃん、起きてたんだ? 体調はどう?」

「っ⁉」




そこには田中がいて、ぱちりと目が合ってしまって、


反射的にカーテンを閉めてしまう。





な……んで? なんでここに田中が……?


いや、それよりも、私、教室から出るとき田中に睨まれて……。





ぐるぐるとそんな考えが脳内を過ぎて、絶体絶命という四文字に、

サァッと血の気が引いた。