「やばいっ、ごめん。レイ。早くいかなきゃ遅刻しちゃう……!」
『あ、うん』
私の慌てた表情に、レイは口を噤む。
それを確認した私は、教室へと急いだ。
レイが何を言おうとしたか気になるけど……今は遅刻しないことが最優先だ。
内心レイに謝りつつ、死ぬ物狂いで教室へダッシュした。
……結局、教室へ本例が鳴る前に滑り込んだ私は遅刻しなかった。
だけど、担任の教師からもう少し余裕をもってくるように注意されたとき、
田中とその他諸々はクスクスと馬鹿にするように笑っていて、何だか嫌な予感がした。
正直、それが気のせいであればいいと思ったのは、言うまでもない。


