『まぁ、おばさんのことは自分で何とかするしかないけど、
いじめのことは、少しだけ助けてあげるよ』
レイの言葉にぱちぱちと目を瞬かせる。
私なんかを助けて何かの得になるとは考えられない。
……何が目的?
いや、その前に。
「助けるって……どうやって?」
『んーまぁ、それはその時々だよねー』
「……そっか」
どうせレイのハッタリだろうと思って、私はそれ以上何も考えないことにした。
レイとそんな話をしているうちに、学校についていた。
……ふぅ。
校門前で制服チェックをしていた先生に笑顔で挨拶して、息をつく。
心臓がバクバクと鳴って、足が少し震える。
うっすらとかいてきた冷や汗をぬぐい、門をくぐる。
途端に、皆の視線が自分に集まっているような気がする。
実際には、それはただ私が自意識過剰なだけなんだろうけど、本当にそんな気がして、
息をするのが苦しくなる。


