死にたがりな君と、恋をはじめる




「!」









そういう私が言うなりぱあっと目を輝かせた誠おばさんに、恥ずかしさが増す。












誠おばさんは一息つくと、満面の笑みを私に向けた。













「私は、奈月ちゃんの事を全部わかってあげられるわけじゃない。それでも……教えてくれないかな? 奈月ちゃんは、なんで自殺しようとしたの?」














誠おばさんのあたたかな言葉に、口を割らされて、私はうっかり泣きそうになる。














私は、こんなにいい人が私の事を一心に考えてくれていたのに。










私は自分で自分を悲劇のヒロインに仕立て上げて、勝手に落ち込んでいたんだ。













私は涙をこらえるように唇と強く噛み締めて、ハッと小さく息を吐いた。












「……さみしかった、の。私には大切な家族がいないからって、悲観ぶって、自分で何か行動を起こすことが怖いからって、死んで逃げようと、したの……」








悔いるようにため息を吐いて、私は机に顔が付くほど深く頭を下げた。












「ごめん、なさい……っ。私……誠おばさんに大切に思われてるって、そんな意識なくて……。あの場所から救ってくれた誠おばさんに、恩を仇で返すところだった……。本当に、っごめんなさい」












「奈月ちゃん……」










何度も何度も謝罪をする。









頭を下げているから、反応は見えないけど、誠おばさんはやるせないような息を吐いた。










しばらくそうしていて、どれくらい経っただろう。














ふと誠おばさんがギュッと私の身体を抱きしめてきた。












「顔を上げて、奈月ちゃん。奈月ちゃんが寂しいなんて思ったのは、私の責任だから。……それと、私もごめん」








「えっ……?」







意味も分からず謝られて、目を丸くした。















え……え……? どうして。