死にたがりな君と、恋をはじめる




なおも意味が分からないとでも言いたげな誠おばさんに、私はふいに泣きそうになってへにゃっと情けない笑みを浮かべた。










誠おばさん、……本当にごめんなさい。











これを言うのは、本当は私の自己満足で、本当は誠おばさんに言うべきではないのかもしれない。








それでも『あなた』は許してくれますか。




















「誠おばさん……私ね。……死にたくて、それで自殺未遂したんだ」
















「っ……」





















そう言ってから、ゆるゆると俯いた。













あまりの怖さに誠おばさんの反応が見れない。















それでも息を呑む音は聞こえて、私はギュッと力を入れて目をつぶった。











まず最初に何を言われるのか、怖い。



















何変なことしているんだと怒られて嫌われてしまうのも怖いけど、お前のことなんてどうでもいいといわれることが、どうしようもなく。










怖い……。













目をつぶったまま身を固めていた。













それでも沈黙が嫌で、私は小さく息をついた。















「誠おばさんは……私がもし本当に自殺しようとしたら、どうする……?」




「……え」














え?













ため息だけのつもりだったけど、いつの間にかそんな疑問を投げかけていて、自分で自分に戸惑いの声を漏らした。












つい、聞いてしまって。












一瞬にして凍り付いた誠おばさんは、黙ったまま何も言わない。