死にたがりな君と、恋をはじめる



やっとの思いでそう吐き出すと、誠おばさんは戸惑いの表情を浮かべる。













「え? だって……え?」













誠おばさんはしばらく頭を抱えていたけど、しばらくして眉を下げた。













「それじゃあ……この前ドリームランドに言ったっていうのは……あの日はどうしていたの?」







「それは……」











もっともな質問に私は少し言いよどみ、それから観念したようにため息交じりに漏らす。









「……一人で、行ってきたの。だから、ドリームランドに行ったっていうのは嘘じゃないよ」










「そうなの……? なんで、一人で行ったの? 誘ってくれたら、私仕事を休んででも行くのに……」















そういう誠おばさんに、私はどうこたえようか少し悩む。











……なるべくもう嘘を重ねることはしたくない。









それでもここで、レイのことを馬鹿正直に言うわけにはいかない。








どう答えるべきか……。














少し悩んだけど、結局あまり嘘をつかなくていいような言い訳を思いついた。















「一緒になんて……いけないよ。だって、私がドリームランドに行ったのは……」






「行ったのは……?」













私の言葉を繰り返し誠おばさんは首を傾げた。












きっと私が今から何を言うかなんて見当もついていないんだろう。













今だけ誠おばさんの鈍感さに感謝する。


















いざ、言おうとするとまた手が震えだして、私は自分を叱責する。










この意気地なし……! ここで言わなかったら、また自分の本音から逃げることになるんだ。








それでも、いいの?











恐怖に打ち勝つように奥歯を噛み締めて、呻くような音が出た。





















「今日、私が遊園地に行ったのは……最後の、思い出作りのため、だから」










「思い出……作り……?」