「…ろ…ぃ」
「ん…?」
誰かの声がする。
『起きろ明…』
「あっ!」
ようやくその声が龍也であることに気づき私は飛び起きた。
「イタッ!…」
それと共にきた腰の激痛…
さすがに酷すぎる。
「大丈夫か?」
「うん…大丈夫…」
「そうか…無理するな…」
「ありがとう」
朝から優しい龍也に私は少し嬉しさを覚えた。
でも昨日の今日…
なかなか顔を直視できない。
だって見るたびに昨日のことが頭に蘇って…
「顔赤いぞ?」
「え!いやっ…何でもない!」
「そうか…てか遅いけどおはよう」
チュッ
あ、朝からキスですか?!
なんか外国で生活してるみたい(笑)
「ほら、朝食の時間だぞ…着替えろ。俺は先に行ってる」
「う、うん!」
部屋の時計を見るとちょうど8時だった。
そうか今日は休みだもんね…
私は急いで私服に私服に着替えた。
初めて龍也の前で私服…
別に家にいるだけだけど、やっぱりいつもの部屋着はまずいと思い、ちゃんとした私服に着替えた。
龍也も私服だったしね。
朝ちらっと見た龍也の服を思い出す。
「それより行かなくちゃ!」
私は部屋を出て階段を駆け下りた。