「ほらっ力抜け!入んねーだろ?」

「痛いのい~や~!」



やっと最後まできたのに私はそれを拒否した。



だって初めてって痛いんでしょ?

嫌だもん痛いの!



「お前な!」

「だって!」



龍也は少しあきれたように



「お前は俺が欲しくないの…?心も体もお前のものにしたくないの…?」



そう言った。



当然ながら欲しくないわけがない。

でも痛いのは嫌という理由からうんと言えない自分がいた。



「俺もお前の全てが欲しいんだよ…」



悲しい瞳で言ったその言葉に私は心打たれた。



「私も欲しい…龍也の全てが欲しい…///」



勇気を出して言った言葉。



龍也も嬉しそうに頷き



「あっ…」



私たちは初めて一線を越え、そして心も体も一つになった…