私はその声に反射的に反応してしまった。


声のするほうを見てみると

前から龍也様と呼ばれる人と

もう1人の男子がいた。


『キャーッ!拓海様~!』


どうやら拓海という名前らしい。

様付けだけあって眼鏡をかけているが

とってもかっこよかった。


龍也様…やっぱり龍也君だよね


様付けはなんとなく気に入らなかった私は

1人そんなことを考えていた。

だって同級生なのに様付けなんてそう思うからだ。