◇君恋◇




「それが何か?」

「何かって…あなた何したかわかってるの?」



何をしたって何もしてない!



「私の意志ではありませんから」

「まぁ!あなた最低ね!ちょっと可愛いからって…」



可愛いって…

先輩のほうが十分可愛いだろ;



「あの…それだけですか?」

「まさか…ただで帰すわけないでしょ?」

「はい?」



パンパン



そう言うと先輩は手を二回たたく。

すると向こう側から男子が数人…



危険ですね?



「じゃあ可愛いがってあげてね」



女子の先輩はそう言って体育館の奥へと消えた。









えっと…

この雰囲気は危ないですよね?



私はあっという間に男子に囲まれ逃げれない状態に。

これが絶体絶命のピンチというものだろう。