「それが何か?」
「何かって…あなた何したかわかってるの?」
何をしたって何もしてない!
「私の意志ではありませんから」
「まぁ!あなた最低ね!ちょっと可愛いからって…」
可愛いって…
先輩のほうが十分可愛いだろ;
「あの…それだけですか?」
「まさか…ただで帰すわけないでしょ?」
「はい?」
パンパン
そう言うと先輩は手を二回たたく。
すると向こう側から男子が数人…
危険ですね?
「じゃあ可愛いがってあげてね」
女子の先輩はそう言って体育館の奥へと消えた。
えっと…
この雰囲気は危ないですよね?
私はあっという間に男子に囲まれ逃げれない状態に。
これが絶体絶命のピンチというものだろう。

