HRが終わると私はすぐに帰る準備をして
龍也くんを避けるように教室を出た。
げた箱につくと
『ちょっと良いかしら?』
私の目の前に数人の女子が立ちはだかった。
「何ですか?」
良い雰囲気ではないことは私にだってわかる。
「ちょっと付いてきてくださらない?」
「はぁ…」
私は言われるままにその人たちに付いていった。
そして連れてこられたのは体育館の裏
「あの…何ですか?」
ってか誰だ?
先輩だよね多分…?
『あなた龍也様の何なの?』
この一言で私は全てを悟った。
龍也くんのファンか…
それにしても私はどうすればいいんでしょう?
このまま素直に彼女って言っていいのか私にはわからなかった。
さっきのことだってあるし…
「私は龍也くんの何でもありません」
「龍也様を君付けで呼ぶなんて、失礼な人ね」
「私たち今日見てたのよ?」
体育の時間のことだろうか?

