教室に戻ると私の隣の席にはすでに龍也くんがいた。



「…っ!」



私はすぐに怒りたかったけど

みんなの前では怒れない。



それにもう学校も終わるしいいか…



でもこの怒りはやっぱりおさまらない。

私は席につくと小声で



「どういうこと…?」



そう聞くと、龍也くんは笑って答えた。



「何のこと?」



何・の・こ・と・?

最低だもう最低ー!!



「もういい…」



私は言い返す言葉もなくそっぽを向いた。



龍也くんにとってはどうでもいいのかもしれないけどさ…

うちにはとっても大事なことなんだよ?

てか他の女子に気づかれたら絶対に殺されるー!



でも龍也くんは謝ってくる気配はない。



もう…

馬鹿…